我輩は顧問である

我輩は顧問である。名前は藤堂。どこで生まれたかとんと見当がつかぬ。何でも薄暗い底辺なところでメリメリ泣いていたことだけは記憶している。

前後駅のきのっぴぃ

愛知県の前後駅にぽつんと立っている、なんともいえずファンシーな時計がある

それが、きもっぴい


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うそ、きのっぴい

なんともいえず可愛いような、不気味なような

感じ方は人それぞれだけれども、Twitterにホラーを模した写真が載せられたりと、すこしぞわっとくる人がいるのも事実

きもっぴいって友達が呼んでたから冒頭にかいたんだけど祟られそうなのでやめます。

どうしてきもっぴいを見ると心がざわつくのか?

私正直メチャメチャメチャメチャメチャメチャメチャメチャ怖いんだが

言われてみれば、遊園地にあったら、そんな変じゃないかな

普通の駅に、別の世界から取り寄せてきたようなきもっぴいが通行人を見ているのが日常になっているからこそ、ちょっぴり異様さを感じるんかな

しかも顔のクオリティが半端じゃない

木に顔つけたければ他にも適当に付けようがあったのに、こんなにも精巧な、今にも動き出しそうな表情にする必要はあったのか

絶対に動いてダンディーに喋りだすタイプの木

そんなきもっぴいが、普通の駅に当たり前のようにいたら、初見はびっくりするでしょうね

夜中に前を通って目があったらにやりと笑われそうな程の完成度の高さ、ちなみに私は夜に見かけて完敗でした

 

本題なんやけどな

なんとこのきもっぴいはカラクリ仕掛けになっていて、約10年前は定期的に動いたらしい

きもっぴいの顔じゃなくて、上にのってる動物や妖精がね

今では壊れて動きません。

今では壊れて動かんのです。

きのっぴいが動いている動画がみたかったので、ダメ元で検索をかけたところ、おそらく完全停止する寸前の、動物のなかの一体だけが動いている動画を発見しました前後駅「きのっぴぃ」【廃止・初期検証版】 - YouTube

それのなんと悲しいこと。

一匹の動物が木にぶら下がって、一人でぷらーんぷらーんと揺れ動いている

他の動物や妖精は微動だにしない

きのっぴいは相変わらず目を見開いて正面を見つめ、笑顔を震わせることもないのだ

世紀末

最初はぴかぴかで、みんなで踊ってたんだろうな

一匹、一人、また一匹と静かになっていって、今は完全に呼吸を止めてしまったんだな

きもっぴいは黙ってみんなをのせることしかできない

地元の人々には親しまれながらも、修理されることもなく、動物たちは止まってしまってもなお時間だけは刻み続けるきのっぴい

 

 

バクモエです。

 

切ねぇ~!!!!!!!

現実世界に存在しているのに、触ったらパラレルワールドに転移させられそうなきもっぴいの虜になってしまいました!!

こわ、キ○いな…という気持ちがまわりにまわって沸き上がってくる愛情。

 

これからも地元の人たちに愛されますように。

ついでにまた動きますように。

でももうあんまり見たくないです